備忘録　　街歩き里歩き　　　新宿御苑の菊花壇　　iark011111

［備忘録］　菊が皇室の紋章と定められたのは、明治元年(1868)。
皇室ゆかりの菊の色々を栞を参考に花壇毎に観賞した。　

　新宿御苑の菊は、赤坂離宮の伝統を受け継いだ皇室と
ゆかりの深いものです。皇室では、明治１１年に赤阪離宮
で初めての鑑賞会「菊花拝観」を開催し、明治１３年から「
観菊会｣と称するようになりました。昭和４年からは御苑で
開催されるようになりました。

　　　　　　　　＜懸崖作り花壇＞

　断崖の岩間に垂れ下がるように育つ木々の
姿を模して仕立てた懸崖作りを、配色よく飾り
つけた花壇です。

　　　　　　　　　　　　　　　伊勢菊
　伊勢菊は、伊勢地方（三重県松坂など）で発達した菊で、
縮れた細長い花びらが垂れ下がって咲いてゆくのが特徴で
す。

　　　　　　　　　　　丁子菊
　丁子菊は、花の中心部が盛り上がって咲く菊で、
アネモネ咲きとも呼ばれています。

　　　　　　　　　　　　　　嵯峨菊
　嵯峨菊は京都の嵯峨地方（京都・嵯峨野）で発達した
菊で縮れた細長い花びらがまっすぐに立ち上がって咲
いてゆくのが特徴です。

　　　　　　　　　　　　＜大作り花壇＞

　大作りは、初冬に出てくる芽（冬至芽）を１年がかりで
枝を伸ばし、さらに枝数をふやして、数百輪の花を咲か
せるように栽培し、半円形に整然と仕立てています。
　また、一般の千輪作りの先駆けになりました。

　　　　　　　　　　　　　＜江戸菊花壇＞

　江戸菊は、江戸時代に江戸（東京）で発達した古典菊で
花が咲いてから花びらが様々に変化し、色彩に富んでい
るのが特徴で花の変化を観賞する菊です。
　御苑では最も古い歴史のある花壇です。

　　　　　　　　＜一文字菊、管物菊花壇＞

　一文字菊は、御紋章菊ともいわれ花びらの数が１６枚
前後の一重咲きの大輪菊です。
　管物菊は、糸菊ともいわれ細長い管状の花びらが放射
状に伸びて咲く大輪菊です。
　これらの菊の配列を昔の神馬の手綱の模様に見立てて
、黄、白、紅色の順で植え付けてあります。

　　　　　　　　　　　　＜肥後花壇＞

　肥後菊は、古くから熊本地方で作られていた一重咲きの
古典菊で、栽培方法や飾り方には古くからの厳格な様式
があり、御苑ではそれを基に作られています。

　　　　　　　　　　　＜大菊花壇＞

　大菊は、菊の代表的な品種で、３９品種、３１１株の
大菊を手綱模様に植え付け、全体の花が揃って咲く
美しさを観賞する花壇です。